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【読了】お飾り王妃になったので、こっそり働きに出ることにしました

少女小説が好きです。剣とか魔法とかお姫様とか不思議な力とかそういう類いの、夢のような話が昔から好きです。
というわけで今回はこちら。
『お飾り王妃になったので、こっそり働きに出ることにしました』シリーズの告知動画です。

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主人公のロイスリーネ役が松井 恵理子さん、ヒーロー(相手役)のジークハルト役が八代拓さん。







……少女小説じゃん……少女小説のヒーローじゃん!!

この時点でもうだいぶ「買いだな!」って感じなんですが、著者が富樫聖夜さんというのがさらに「買いだな!?」でした。
過去作の『軍服の衝動』(ソーニャ文庫刊、ティーンズラブ小説なのでとてもちゃんと(?)性行為の描写があります検索される場合はご注意ください)のヒロイン、ライザ・エストワール侯爵令嬢がめちゃくちゃ好きなんですよね…。賢くて気高くて情に厚いお嬢様最高…。

話が脱線しました。

そんなわけで話の面白さやキャラクター描写について信頼できる作者だと思っているので、さっそく電子版を買いました。

簡単にあらすじを。
大国ルベイラ、その王都のはずれにある食堂『緑葉亭』。ランチタイムだけ出勤するウェイトレスのリーネは、実はルベイラ国王・ジークハルトに嫁いできた王妃のロイスリーネと同一人物。
本来ならあれやこれやの公務が王妃の毎日を追い立てるはずが、王妃としてのロイスリーネの仕事はジークハルトの隣の玉座でにこにこと微笑みを浮かべていればよいようなものばかり。そのうえ、公務以外の時間は「身辺警護のため」との理由で離宮に軟禁されっぱなし。しかもジークハルトがロイスリーネの寝室を訪れることはなく、まさに飾りとして戴かれているような王妃生活。
そんな日々に退屈したロイスリーネを癒してくれるのは、秘密の抜け道を通って寝室を訪ねてくるうさぎのうーちゃんと、その秘密の抜け道を通って出た先で出会った緑葉亭でのウェイトレスのアルバイトなのでした……。

告知動画をご覧いただけば分かるとおり、ロイスリーネの「うさぎのうーちゃん」とは国王ジークハルトのことでもあります。
事情があってジークハルトの姿ではロイスリーネの寝室に入れないため、うさぎの姿で現れるのですが、そんな事情を知らないロイスリーネからすればかわいいかわいいうさぎちゃん。3巻の特典SSでは「うさぎ吸い」を堪能する姿が描かれるレベルの溺愛っぷりです。

そんなロイスリーネの側にも、「特殊な力を持つ者が多く生まれる国にあって、特殊な力を持たない役立たずの王女」という事情があります。
わざわざ役立たずの王女を王妃に望んだジークハルトの真意とは? 望まれた結婚のわりにお飾り王妃なのはなぜ? そういえばなんで王女様なのにウェイトレスして働けるの?
あたりの謎は1巻でだいたい判明しますし、文体もライトでさくさく読める良作です。
(でも個人的にはジークハルトがどうしてそこまでロイスリーネを王妃に望んだのかがあまり納得いかないというか腑に落ちないというか)(ジークハルトの事情でロイスリーネが必要なのは分かるんだけど、その必要性はロイスリーネという個人を望む理由としては弱いような…)
5巻でストーリーは一区切りとなり、ロイスリーネとジークハルトの絆もかなり深まって「よかったね…!」と親のような気持ちになりました。まだ波乱は続くようなので今後も楽しみにしています。

↓ここからは5巻まで読んでからのネタバレ



「カインとアベル」とか「リリス」とか、やっぱファンタジー読むなら聖書関連の知識があったほうがいいんだろうなぁ。
ジークハルトの従者の名前「エイベル・クライムハイツ」とか、ジークハルトのもう一つの姿「カイン・リューベック」あたりは間違いなくカインとアベルから名前持ってきてるもんね。
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